| グラビアなどで活躍する小谷津藍子さんが、舞台『かくも優しき孤独』で主役のあゆみを演じる。
同作は、『少年チャンピオン』などで活躍する漫画家・藤澤勇希さんの原作。「漫画ではなく芝居で表現する」ため、10年前に藤澤さんが立ち上げた劇団“アルザマス16”が主宰する。
事故で自分以外の家族をなくした少女と加害者の青年とのかけひきが物語の中心で、小谷津さんはその女子高生役。「初めての人がやるような量じゃない」セリフの多さに格闘しながら、初舞台に向けて練習に励む小谷津さんの稽古場に直撃しました!
□今回初舞台ということで、最初に舞台のお仕事だと聞いた時はどう思いましたか?
「すごいうれしかったです。演技がやりたいっていうのが1番にあったので、決まって本当にうれしかったんですけど『主役だからネ』って言われて、うれしいけど初舞台なのにそんなー大役をもらっちゃっていいのかなっていう気持ちと、出番もセリフもいっぱいあるだろうし出来るのかな〜?っていう気持ちもあったんで、不安な気持ちも確かにあったんですけど、やっぱりうれしかったですね」
□稽古をやってみて、それまで持ってた舞台のイメージと違ったところはありましたか?
「初なので、何もかもが初なので、稽古場とかも3つぐらい転々としてて、よく場所とか行くとこを間違うんですよ(笑)本当に(笑)。1時間ぐらいの舞台なんですけど、それを区切って『今日はこことここのシーンやろう』ってやり方とかもわかんなかったんで、本当に全てが初めてだからみなさんに親切にして頂いていますし、言われたことを素直に受け止めて吸収していこうと思ってます。キツイなーとかは思わないし、私の知らない世界があるなって感想ですね」
□今回の舞台の役どころを教えてください
「私は高校生の女の子の役で、15歳の時に家族で交通事故に遭ってしまって、自分以外の両親と弟を亡くしてしまう女の子です。それを、トラックを運転していた加害者の青年が刑務所に入って服役してて、出所を見計らって会いに行って、あなたのせいで私は!っていうやっぱり憎しみとかもあるだろうし、でもそういうのだけじゃなくって3年間考えためてきたことをぶつけて。青年は青年でもともとはいい人で、服役中に考えたこととか頭にあるだろうし、そういうのをぶつけ合って。女の子は殺したい気持ちで行くんですね。でもそういう気持ちさえも違う方向に持ってかれるような2人の葛藤とかが面白おかしく。笑えるところも多いんですよ。“死んじゃって”とかシリアスなこと言ってるんですけど、笑えるところが多いので飽きないと思いますし、最後に見てよかったな〜って思えるようなお話だなぁと自分で読んでても思うんですよね」
□気をつけて演技している点は?
「生い立ちとか考えればすごくフクザツじゃないですか。高1とかで家族全部を亡くして、想像ですけど親戚たらい回しにされて(笑)とか、そういうイメージじゃないですか。銃とかも持って青年を殺しに行くんですよ。少女が銃とか買って殺しに行く心境なんて私には解りようもないワケだし。このコはすごく純粋なコなんだと思うんですよ。本当にただただ憎いから殺しにいくっていうのなら共感出来る部分もあまりないんですけど、それだけじゃなく優しさも絶対あるし、あっけらかんな部分があって。バカっぽいんですよ(笑)素直すぎて、この子バカだよぉって(笑)セリフを読んでて、エッ?今ここでそのセリフが出るの?っていうのが多くて。だからやってても楽しいし、私だったらこの時にこの言葉言わないけど、このコはこういう時にこういうことを言うんだぁって時があって、そういうのを解ろうとするとどんどん楽しくなってって。感情の起伏がすごい激しいコで、暗い時はとことん暗いクセに明るい時は明るくて、それを切り替えるのがけっこう大変なんですけど、それがすごい楽しいんですよね。難しいんですけど」
□そのへんで自分と似てるところはありますか?
「演出家の方には似てるよねって言われて。あっけらかーんとしたところは『そのままやればいいからー』って(笑)。私別にそんなんじゃないのに〜って(笑)『バカっぽからこのキャラ』って言われて、その後に『そのままやればいいから』って(笑)イコール私バカ?!って思いながらも、まぁいいことかなって思いながらやってます」
□最後に、舞台の意気込みをお願いします!
「初舞台ということで、不安な気持ちも多少あったんですけれども、一緒にやってる方々が細かいことも優しく教えて下さるし、教えてくださることを全て吸収したいと思ってるので、大変な時もあると思うんですけど、本番近づいたら緊張すると思うけど、みなさんと協力して。お金払って見に来てくれた人達に満足して帰ってもらいたいっていうのもエラそうですけどありますし、自分の出来る限りで精一杯やりたいと思います!」
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■舞台『かくも優しき孤独』
キャスト:小谷津藍子・柚木里渚・植草和世ほか
原作:藤澤勇希
制作:アルザマス16
場所:下北沢OFFOFFシアター
小谷津藍子主演の公演スケジュール
10月28日(木)19:30〜
29日(金)19:30〜
30日(土)16:00〜
31日(日)18:30〜
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撮影/稲葉九
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